日時 平成30年11月
場所 ●●県
事案 個人事業主の方からの相談。「集客効果」を謳ったHP制作及び付随する「SEO対策」をリース契約の形で勧誘するケース。訪問時の業者営業マンの勧誘文句としては典型的なパターンであり「ホームページを制作、SEO対策含む管理運営を行うことで、集客や売上向上効果がある」「希望の検索キーワードで少なくともグーグルの●●ページ目に表示させることが出来る」といったもの。申込の同日に業者は何等かの商品を納品した形とし、直後にリース会社からの確認の電話に対しても販売会社の指示に従いクライアントが納品確認の返答を行ってしまっていた。しかし、仮のHP制作が完了した時点で違和感を感じクライアント自身で色々と調べたところ、全く同様の勧誘にて契約するも全く集客に繋がらなず、高額なリース代金やクレジット代金のみ引落が継続しているという被害が全国的に多発している事実を確認し、同様事案を取り扱った経験がある当事務所へ相談。
対応 本件は既にリース物件は納品済みの形となっており、リース会社への確認も完了している状況であったが、契約の実質的な商品である「HP」が未完成の状況であった為、「契約の対象物であるHPが未納の状態であり、リース契約自体が現時点で有効に成立していない」「そもそも勧誘時に約束された検索順位について、検索ワードによって大幅に異なり販売店でその順位を約束出来るものではない」という点を内容証明郵便にて指摘のうえ、リース契約の不成立及び申込の取消を販売会社及びリース会社へ通知。
結果 内容証明郵便が送達した後、販売店担当者が訪問のうえ納品の形をとっていた商品及び契約書面控えを回収、数日後にリース会社へリース契約申込の取消確認がとれ、本件は無条件解約成功となった。
クライアントからのメール(原文のまま)
お世話になります。夕方にリース会社へ再度 連絡確認しました。 ●●●●●から解約を受けたとの事でした。この後は 何か書面とか家に来ることありますか?又 明日 お電話しますね。今日は 一安心してます。ありがとうございました。m(_ _)m