「被害発生場所・中国(上海)」「被害発生店舗名・「10●8beer」」「被害詳細・海外にてマッチングアプリを利用して知り合った人物(異性)につれていかられた店での「監禁・脅迫」といった犯罪被害を伴う不正カード利用被害、暗証番号入力決済、カード紛失無し、被害金額(不当決済被害金額・日本円)約57万円、その他の被害(なし)」「警察による被害届受理状況・現地警察にて被害届受理済み(ポリスレポート取得)」「補償状況・クレジットカード会社にて全額補償」

日時  2025年2月下旬日の未明(現地時間)

事案(被害発生からの経緯)

1、2025年2月下旬、旅行先である「中国・上海市」に滞在中、被害者がマッチングアプリを介して知り合ったアジア系女性(以下、「店と共謀するサクラ女性」とする)より食事の誘いを受け、翌日の午前0頃ごろにサクラ女性の指定するホテルロビーで待ち合わせ。「店と共謀するサクラ女性」と合流。ホテルロビーから周辺を歩く中で同人物より「ここの店にしよう」とのことで、そのまま誘導され本件不当決済店舗「10●8beer(カード利用明細にて確認)」へ入店。入店後、最初にビールの価格(48元)を確認した後は、「店と共謀するサクラ女性」が中国語(被害者にて全く内容を把握出来ず)でオーダーを開始、最終的には約1時間30分に滞在(ビール2杯、スパークリングワイン2杯+ボトル3本、おつまみ(ピーナッツ、おかき等))の注文となっていた。

2、会計の際に被害者が料金を確認したところ、23544元(当日レートによる日本円換算で約57万円)と余りにも高額であった為に支払いを拒否したところ、突如屈強な体格の男性店員を含めた複数の男性店員より恫喝を受け支払いを要求(長時間に亘って顔を近づけた状態で大声にて恫喝、メニューを指さして料金の支払いを要求しつつ当方へクレジットカードを出すように強く迫る)され続けた為、被害者は自身の身の安全を考慮し自身のクレジットカードを店員に渡す。本来は被害者と同じ立場であるはずの同席者(店と共謀するサクラ女性)においてはそのような状態でも一切無視の対応であった為、そこで被害者は同席者(店と共謀するサクラ女性)と店が共謀関係にあることに気がつく。その後、不当決済店舗の店員がカード決済を完了させ被害者は強引に退店させられる。被害者は身の安全を確保する為に即時宿泊先ホテルへ避難。

3、翌日、被害者にて現地警察署(公安)へ訪問、本件不当決済被害を報告のうえ正式なポリスレポートを受領。同時にクレジットカード会社へ被害報告のうえ補償対応を要求するも、クレジットカード会社からは「金額の取り消しをするにはレストランから取り消してもらう必要がある。弊社では何も出来ない。クレジットカードに付帯する海外旅行保険の適用も無い。」とのことで一切の補償を拒否される。

上記の経緯後、同様事案について経験豊富な当事務所へご相談。

対応  本件は一時期(パンデミック前)中国上海地域で頻発していた被害の発展型であり、路上で声を掛ける手法が「マッチングアプリ」を利用する方法に変化しているものである。旅行や出張で上海に来ている短期滞在者を狙って「食事に行こう」「飲みに行こう」などと呼び出し共謀するぼったくり店舗へ引き込んだうえ、「監禁」「脅迫」、場合によっては「暴力(暴行)」を伴う不当な請求にて飲食代名目で著しく高額な料金を決済するという流れ。まずは当職にて当該ぼったくり店舗の情報収集を行ったところ「中国国内の飲食店紹介サイト・Dianping」の口コミにて、同店にて本件と全く同様の被害を訴える方が以前より複数存在していることを確認、同店が常習的に本件と同様の違法行為を行っている事実が明らかとなる。そこでまずはクレジットカード会社宛ての内容証明郵便を作成、本件被害詳細を通知するとともに「同店にて同様被害が多発している事実」「現地警察署にて被害届が正式受理(ポリスレポート発行)されている事実」など主張したうえ、本件不当決済の補償対応を強く要求。

結果  被害発生、そして各クレジットカード会社へ内容証明郵便による補償要求を行ってから1カ月後、クレジットカード会社より電話連絡が入り全額補償対応が決定。

クライアントからのメール(原文のまま)

梶山様

お世話になります。昨日連絡があり、今回補償について対応をしていただけることが決まりました。ポリスレポートがあったことが大きかったようでした。色々とアドバイス及び書類作成ありがとうございました。成功報酬について、カードからの取り消しが確認でき次第させていただきます。宜しくお願い致します。●●

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