日時 2024年4月中旬
事案(被害発生からの経緯)
1、2024年4月●●日の深夜、出張先である東京都港区新橋周辺の飲食店(本件不当決済とは無関係の店舗)での会食を終え退店。
2、その後、被害者が宿泊先ホテルへ向かって周辺の路上を歩いていたところまでは意識があるものの、酩酊状態であった為に意識を失う。
3、次に被害者が意識を取り戻したのは、翌朝午前8時30分ごろに宿泊先ホテルの部屋であった(上司からの電話連絡にて意識を取り戻す)。意識を取り戻した際、自身の財布を確認したところ現金が全て紛失している状態であり、またATMにて現金6万円を引き出した形跡も確認された。(引き出した現金6万円も紛失)
4、5月●●日、被害者の妻がクレジットカードの利用状況を確認したところ、2024年4月●●日の未明(被害者が意識を失っていた時間帯)に所持するクレジットカードが2店舗「エン●エルエース・金17●●●●円」「レイ●ボー・金19●●●●円」にて無断で使用され、約38万円もの全く身に覚えの無い高額決済被害(本件不当決済被害)が発覚。即時クレジットカード会社へ被害報告するも一切補償不可との回答。
5、本件不当決済被害発生地域を管轄する愛宕警察署にて被害相談。被害届は受理されず相談受付の対応のみ。
上記の経緯後、同様事案について経験豊富な当事務所へご相談。
対応 本件は新橋周辺における被害としては典型的なパターンの被害。また被害発生店舗名を確認すると「エン●ェルエース」「レイ●ボー」とのことで新橋地域で同様の被害が多数報告されている店舗であった。そして大手クレジットカード会社はこれらの店での被害を含め同地域で多数の同様被害を明確に把握していることも確認済み。まずは当職にてクレジットカード会社宛ての内容証明郵便を作成、本件被害詳細を通知するとともに店舗情報や同店舗での飲食詳細や決済方法を確認出来る資料(注文伝票、決済伝票、その他)の開示を要求。同時に本件不当決済金についての補償対応(チャージバック申請、クレジットカード会社による補償、その他含め)を強く要求するも拒否。その後、本件被害発生店舗のうち「エン●ェルエース」が管轄警察署により摘発された為、同事実を含めクレジットカード会社に対して引き続き補償対応を要求。
結果 クレジットカード会社へ内容証明郵便による補償要求を行ってから約半年後、被害発生クレジットカード会社より被害者へ連絡が入り、本件不当決済金について半額補償との提案があり、被害者にて同和解提案を受入れ本件は終結。
クライアントからのメール(原文のまま)
梶山様
大変お世話になります。ご無沙汰しております。●●です。先ほど●●●●●●●より調査結果の連絡がありました。結論としては、「暗証番号での決済のため本来であれば補償なしだが、支払い先が検挙されてることもあり、50%補償する」とのこと、これで調査終了の旨の連絡でした。正直なところ、全額ではないところが腑に落ちませんが、これ以上は難しいでしょうか。難しそうでしたら、半額は戻ってきたため、これで終了にしようと思います。ご助言頂けると幸いです。よろしくお願い致します。●●●●
梶山様
大変お世話になります。ご連絡が遅くなってしまい申し訳ございません。あれから妻とも話し合ったのですが、結論として、現在の条件(50%補償)を受け入れることにしました。今まで多数ご助言頂きありがとうございました。今後はお世話になることが無いよう、気を付けたいと思います。10月に会議で新橋に再度行ったのですが、摘発があったためなのか、ほとんど中国人の姿がありませんでした。このような詐欺集団が一掃される事を願っております。本当にありがとうございました。●●●●
