日時 2024年8月下旬の未明
事案(被害発生からの経緯)
2024年8月●●日の午後●●時ごろ、東京都新橋駅周辺での会食を終え飲食店(本件不当決済被害とは無関係)を退店。
2、被害者が知人と周辺の路上を歩いていたところ、アジア系女性キャッチより「1時間、飲み・歌い放題で3,000円」との料金設定を約束する形で声をかけられ、被害者と知人にて近隣の飲食店「ロー●ル」に入店。
3、入店後、50分ほど飲食(1時間が経過する前の午後●●時頃)した時点で会計を行う。この際「席に着いた女性2名の数杯ドリンク代と、キャッチの女性の1杯を含む金額」分の追加料金とのことで現金にて金15,000円を支払い。その後に店員より「あと少し時間があるし飲み放題なんで飲んで」とのことで提供されたドリンクに口をつけた直後から突如として意識を失う。入店から初回清算時まで明確に意識のある状態であったことなどから、本件は薬物の混入が強く疑われる。また、同席の知人は被害者が意識を失った後のタイミングで別の女性店員より1人で店の外に連れ出されたとのこと。
4、次に被害者が意識を取り戻したのは翌朝午前●時に宿泊先ホテルの部屋であった。意識を取り戻した際、昨晩店員に勧められた水割りに口をつけた直後から突如意識を失ったことを不審に感じあらためて自身の鞄や財布を確認したところ、所持していた現金35,000円の紛失が確認され、さらに鞄の中や財布の中の各種カード収納状況が通常と異なる状態(無断で鞄や財布を物色されていることは明らか)であった。同時に各社よりカード利用状況を確認したところ、2024年8月●●日の未明、即ち被害者がキャッチに連れられ入店した店舗で薬物等により意識を奪われた後の時間帯で3店舗「ロー●ル・金16●●●●円」「サボ●ン・金25●●●●円」「グラ●ドスター・金19●●●●円」(全く入店した覚えの無い2店舗を含め)にて約63万円もの全く身に覚えのない高額決済被害が発覚。即時各カード会社へ被害報告するも一切補償不可との回答。
5、本件不当決済被害発生地域を管轄する愛宕警察署にて被害相談。被害届は受理されず相談受付の対応のみ。
上記の経緯後、同様事案について経験豊富な当事務所へご相談。
対応 本件は同地域での被害として典型的なパターンであり、また本件被害が発生した店舗「ロー●ル」「サボ●ン」「グラ●ドスター」を含め、この時期に同地域においては本件と全く同様の被害が著しい数発生していること(「グラ●ドスター」においては本件被害発生日の前日に既に警察へ廃業の届を提出していたことも後日判明)、そして大手クレジットカード会社は「ロー●ル」「サボ●ン」「グラ●ドスター」での被害を含め多数の同様被害を把握していることも確認済み。まずは当職にて各クレジットカード会社宛ての内容証明郵便を作成、本件被害詳細を通知するとともに各店舗情報や各店舗での飲食詳細や決済方法を確認出来る資料(注文伝票、決済伝票、その他)の開示を要求。同時に本件不当決済金についての補償対応(チャージバック申請、クレジットカード会社による補償、その他含め)を強く要求。
結果 クレジットカード会社へ内容証明郵便による補償要求を行ってから約2週間後、被害発生クレジットカード会社2社のうち1社より被害者へ連絡が入り、本件不当決済金について全額(約43万円)補償とのこと、しかし他1社はその後も補償に応じず。
クライアントからのメール(原文のまま)
梶山先生
お世話になっております。昨日、●●●●カードから2店舗分の42●●●●円の補償が認められたとの連絡がありました!一番被害額あったカード会社の方で、まずはホッとしてます。これも梶山先生のご指導のおかげです、本当にありがとうございました!残る●●●とは、先週忙しくなかなか電話がつながらなく、グラ●ドスターの閉店の話を伝えられないでいるのですが、合わせて他社カードでは補償が認められた事も伝えたほうが良いですよね。グラ●ドスターは、警察の担当も直ぐ名前わかったぐらいの店なんで、なんとか補償認めさせたいですが、●●●はもともと対応が少し誠意が感じらないところがあり、全く安心は出来なく、後はこちらの件に全力で取りかかりたいと思います。まだもう一案件続きますが、引き続きよろしくお願い致します。●●
