納車直後の不具合・修理対応中に火災発生・販売店修理費用負担で解決

日時 2019年12月

場所 東京都

事案 中古販売店との間で売買契約を締結。しかし納車直後に車両に不具合発生。販売店とは別の近隣専門工場にて不具合箇所を点検したところ突如火災発生、車両部品の一部は焼失。後の調査の結果、販売店の納車整備不良であることが発覚。販売店に対して納車時の不具合及び後の火災による破損部品を含めた修理費用請求を行った事案。経緯は下記。

(1)当該車両が納車された時点で「エアバッグ警告灯」「シートベルト警告灯」が消えず、その他に契約時において「車両と同時に届ける」と約束された保証書及び付属パーツが車両に入っていなかったため、クライアントから販売店担当者に電話したところ、担当者からは「折り返します」と言われて通話を切られ、その後折り返しなし。

(2)販売店から連絡が無いため、クライアントは近隣修理工場へ当該車両の点検依頼。近隣修理工場にて電装系統のチェック中にフォグランプのスイッチを入れたところランプのバルブが両方外れておりバンパー内で発火、バンパーとタイヤハウスの一部が燃えてしまい、修理交換が必要となる。同社担当整備士の説明によると「ランプのバルブはシッカリ固定されているべきものであり、適正に固定されていれば輸送中や納車後の僅かな走行中に外れるようなものではない」とのこと。

(3)結果的に当該車両については「バンパー交換(部品代、塗装費用など)費用254,124円」「エアバック警告灯及びシートベルト警告灯の修理費用74,638円」「その他の安全走行に支障があると判断出来る不具合箇所修理(契約時に交換のうえ納車を約束されたものの、実際に行われていなかった「ワイパー交換」「エアフィルター交換」「エンジンオイル及びオイルエレメント交換」「純正シフトノブ設置」「その他」を含め)費用171,795円」の修理費用が必要とのこと

(4)一連の不具合箇所及び修理費用見積もりについてクライアントから販売店担当者へ電話するも応答なし、直後にSMSで「現在電話が厳しい状態です。後ほどお電話させていただきます。すみません。」という内容が送信されてくるも折り返しなし。

対応 本件は納車の時点で不具合が発生していることは明らかであり、さらにその後の点検の過程で販売店の整備不良の事実も発覚、それにも拘わらず販売店はクライアントからの連絡に対して折り返しの連絡をせず、実質対応拒否の状態であった。その為、即刻内容証明郵便を販売店へ送付し、「近隣専門店での修理における費用全額の負担」を要求。

結果  最終的にナビゲーションの不具合修理費用以外の修理費用を販売店が負担することとなり、その後に販売店より約束どおりの支払がクライアントへ行われ終結。

クライアントからのメール(原文のまま)

梶山様

ご無沙汰しております。ホームページを拝見しましたが、交通事故に遭われたとのこと…お見舞い申し上げます。その後、CIC(※ナビゲーション)の修理費用請求は認められなかったものの、それ以外の補償についてはほぼ全面的に認められ、こちらの希望通りの結果となりました。昨日販売店名義で31万9801円の振込を確認しました。これで先に担当者からなされた補償24万1082円と合わせて、総額56万883円の補償を受けることができました。

最初の相談から1年以上経ってしまいましたが、何度も相談に乗っていただき、内容証明の送付、アドバイスの数々、本当にありがとうございました。自分の手に負えないことは専門家の助けが必要だと思いますが、自分のできる範囲でもある程度の問題解決が可能であること、その手段があると思えたことは紛れもない収穫です。CICの修理費用については、最後にエアバッグ警告灯修理を依頼した修理工場に交渉してみようと思いますが、梶山様のアドバイスがなくても自力でできる気がしています。ですのでこの件についてはこのご報告をもちまして一区切りとさせていただければと思います。この日本にはまだまだ梶山様の助力が必要な方や事件がたくさんあることと思います。どうかお体には気を付けていただき、今度もご活躍されることをお祈り申し上げます。この度は本当にありがとうございました。●●●●●

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