日時 2024年6月
場所 非公開(販売店は千葉県の業者)
事案 大手中古車販売店との間で中古車売買契約(保証なし)を締結。その後の経緯としては以下。
1、契約から約1か月後の同年6月初旬、販売店店舗にて納車整備済みの当該車両について納車を受ける。
2、クライアントにて自走にて帰宅しようと発進したところ、走行開始直後から車体前方より異音が発生、その後も異音が無くなることはなかった為に即時販売店へ報告。そうしたところ担当者より「現状販売、有料保証に加入していないので保証外」などと回答を受け、さらには後日クライアントより「見積もり書の項目に点検整備費とあるが、どのような点検整備をしたのか?」と指摘したところ、同担当者は「実走行はしていない(点検時に)ので、不具合はわかりませんでした。」などと回答を受け、販売店にて適切な点検整備が行われていない事実が発覚。
3、この時点でクライアントとしては販売店への信頼を著しく喪失している状態であった為、今後において当該車両の修理を行うにせよ販売店へ修理対応など任せることは不可能と判断、自宅近くの整備工場にて当該車両の点検を依頼。点検の結果、当該車両の故障個所としては「CVT(ミッション)」であり、「この車両の特有の症状で載せ替えが必要である。修理費用は概算で70~80万円、ディーラー(トヨタ)での修理であれば100万円弱の修理費が必要となる。精密な検査ではなく異音の出所、過去の症例を踏まえての診断。精密な検査であればエンジン、ギヤを降ろさなければならない為、その時点で費用が必要となる。」とのことであった。※後日、最終的な修理見積としては約45万円ほどであった。
4、即時販売店へ同事実を連絡のうえ早急の修理対応(修理費用全額負担を承諾のうえ、クライアント指定業者(正規ディーラー)での修理開始許可)を要求するも、貴社担当者からは「異音のみでは保証出来ない。まずはご自身の費用負担で精密検査(ミッション内部の点検)をするように。そのうえで故障が発覚しないと補償しない。」などと回答、実質的に修理対応を拒否される。
5、その後もクライアントから数回に亘って販売店担当者へ修理対応を要求するも、最終的に販売店からは「一切補償しません。」との回答を受ける。
この後、同様事案に経験豊富な当事務所へご相談いただく。
対応 契約書(注文書)を確認したところ「保証無」と明記。しかし本件は販売店での引取り時点で「CVT(ミッション)」という走行の根幹となる重要部分に重大な不具合が存在していたことは明らかであり、それ以外にも納車にあたって(契約から納車まで1カ月間もの期間があったにもかかわらず)点検整備を適切に行っていなかった為にそれら重大な不具合を見逃したまま納車した事実も明らかであった。
よって、即時内容証明郵便にて「民法上の契約不適合責任」を理由に第一に当該車両不具合箇所についての「無償修理(修理費用全額負担)」を要求(追完請求)、仮に販売店が同修理費用負担を含めた追完請求を拒否するのであれば、同法を理由に「本契約を解除(契約代金全額の返金、その他別途損害賠償請求)」とする旨を通告。
結果 内容証明郵便が販売店に送達した後も先方は「異音はあっても走行自体(走行性能)に支障はないので一切修理費用の負担などしない」などと主張。その後に数回のやりとりを当職にてサポートした結果、最終的に販売店が「解決金」名目で17万円を支払うことで和解提案を受け、クライアントにて同条件に承諾のうえ和解成立。
クライアントからのメール(原文のまま)
ご無沙汰しております。ようやく満額とはいきませんでしたが交渉の末、和解金という形で解決しました。それで弁護士から合意書が送られてきました。それにサインすればいいのですが、その前に最後に確認して頂きたくメールを送りました。合意書を添付しますのでご確認の程よろしくお願い致します。私達のように悩んでいる人や解決出来なく、泣き寝入りするしかないと思っている人に少しでもお役に立ちたいので、本件事例について梶山行政書士事務所HPへの掲載を許可します。大変お世話になり、本当にありがとうございました。
