海外(上海)飲食店(カラオケ・風俗)ぼったくり被害・約38万円の不当クレジット決済。現金1000元。保険適用にて全額保証

場所 神奈川県

事案 上海でのボッタクリ事件としては典型的なパターン。経緯としては以下。
(1)平成29年11月9日の午後9時ごろ、上海宿泊先のホテル前にて男性から「400元にて女性が接客してくれお酒が飲める店がある」との勧誘があり、最初断りを入れたところ、近くだから店を覗くだけで良いからと強引にタクシーに同乗させられる。その後、タクシーにて10分程度の場所で降ろされる。その際クライアント様は飲酒おらず、意識もはっきりしていた。
(2)午後9時10分ごろに店に到着、入店。
(3)店舗が怪しかった為にクライアント様退店を申し入れたが6畳ほどの個室に連れていかれ備え付けのソファーに座らされ、そのまま現地の中国女性一名と共に部屋に閉じ込められる。その後、女性がやたら体を触ってきていたが、言葉も通じない為、入店後30分程度にてクライアント様は退店を希望したところ、女性が携帯にて電話を掛け、突如個室内に男性7名が押入り、金額不明のままカード決済を要求され、カードを出すように要求される。
(4)クライアント様が「金額不明のままでは、決済できない旨を伝えたところ、そのまま個室に監禁、パスポートを含めた荷物を没収され、さらに肩などを殴られながら「痛い目に合うか」「カードを提出するまで絶対に退店させない」と脅迫され続けた。尚、約4時間ほど監禁され、その間は個室に見張り役の男性がおり、荷物も没収されていた為に外部との連絡も経たれていた。また、監禁されている間、大音量にて中国現地の音楽が流れており、外部の状況も全く伺いしれなかった。
(5)長時間の監禁中に日本語が話せるマネージャーと呼ばれる男が1時間おきに現れ、「このままじゃ帰れない、この店は売春目的の店なので、中国警察に捕まる、このことが明るみになればあなたも会社にいられなくなる、家族にばれたら大変なことになる」などの話を聞かされる。クライアント様で身の危険を感じ、最終的にクレジットカードを渡したところ即暗証番号を入力させられる。その後は決済金額の確認はおろか、クレジットカード自体も没収され返却されず。また、財布に入っていた現地紙幣にて1000元の紙幣を強奪される。
(6)日をまたいで11月10日の午前2時ごろに解放。
(7)クライアント様がホテルに帰宅後、恐怖感からパニックになりながらもなんとかカード会社へ連絡、その時点では当然現地ホテルであった為に犯罪者集団からの仕返しを恐れ、カード会社に対しては「クレジットカードの紛失・そのような高額請求をうける理由について覚えが無い」と報告、カード利用の停止を要求。その際に不正利用の有無があるか開示を求めたところ、「明細が上がっていないので答られない」との回答があり、サインをしてないのであれば、請求されないとの説明を受ける。
(8)帰国後、11月14日 web明細にてSHANGHAI FOUR SEASONより金379,014円の請求があることを発見。カード会社に確認したところ 03-※※※※-7165 に電話するよう伝えられ、11月14日16時50分頃に指示された電話番号へ連絡をする。担当の※※氏に状況を説明するも、「暗証番号を利用した決済なので支払いの義務がある」と一方的に告げられた為、当方からもカード付帯の損害保険の適応を申し入れしたところ、※※※※※※ VJ窓口の紹介を受けた。
(9)11月15日※※※※※※セキュリティ窓口※※氏に再度連絡し、本件不当決済店舗の情報開示を要求したところ「請求元の明細は取り寄せ可能だが、1か月以上かかる。請求元をネットで検索し、ご自身で店に対して決済取消を依頼してください」などと回答するのみ。また、クライアントより、会員規約に記載のある暗証番号の管理について、故意または過失ではない証明の仕方について質問しても、わかりかねますとの回答しか得られなかった。

対応  帰国後にまず当事務所へご相談。即刻警察への被害届をアドバイス。それと同時にクレジットカード会社へ内容証明郵便にて不当決済の取消要求を通知。その際には上記の経緯と同時に「一連の経緯からも、本件クレジット決済が犯罪行為により行われたものであることは明らかであったが、カード会社においても同様の上海における日本人旅行者に対する被害の報告は多数受けているはずであり、それにもかかわらず「暗証番号入力」という事実のみをもって何ら不当決済取消に向けた対応を拒否するどころか、被害者である当方に対して「自身で店(海外)を特定して取消交渉せよ」などと現実的に不可能な指示を行い、カード会社としての責任を放棄する対応は理解に苦しみますし、甚だ遺憾です。」といった内容を伝え、カード会社の誠意ある対応を要求。

結果 警察にて正式に被害届が受理され、また最初の内容証明郵便発送の約1週間後の時点でカード会社より連絡を受け、本件決済を不当決済とみとめ保険適用にてカード決済金全額について保険適用するとのこと。

クライアントからのメール(原文のまま)
梶山 様
お世話になります。
先程、カード会社より連絡を頂き、本件、保証適用になる旨の連絡がありました。内容証明が届いたとのことでした。
今後は、保証手続きの書類に被害届出番号を記載し、返送すれば手続き完了とのことです。また、第三者のサインも必要とのことですが、会社関係者などには、知られたくないのですが、いかがすればよろしいでしょうか。
最後に、本件では、大変お世話になりました。同様の被害者に、広く梶山先生の存在を知ってほしいので、他の方同様に、ホームページに本件を載せて頂ければと存じます。以上、本当に有難うございました。
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