日時 2024年12月初旬の深夜から翌日未明
事案(被害発生からの経緯)
1、2024年12月●日の未明、被害者が出張先である愛知県名古屋市中区栄周辺での会食を終え飲食店(本件不当決済被害とは無関係)を退店。この時点で被害者は酩酊状態となり意識を失っていた為、同僚により午前4時に宿泊先ホテルまで送り届けられる。
2、次に被害者が意識を取り戻したのは同日の午後14時に宿泊先ロビーのソファであった。この時点で本件不当決済被害には気が付かず。
3、後日、クレジットカード会社の利用明細を確認したところ被害者が2024年12月●日の未明から同日午後に意識を取り戻すまでの間に全く入店した記憶の無い3店舗「CLUB NE●8」「Lo●ngeA」「Gl●ry」にて約90万円もの全く身に覚えのない高額決済が行われていることが確認され、本件不当決済被害が発覚。(暗証番号入力エラーの履歴も複数回確認済み)その他、本件不当決済被害とは別に銀行キャッシュカードを利用して近隣のコンビニ設置ATMにて3回に亘って合計金3●万円が引き出された記録が確認されるも同引出し金は全て紛失している被害も発覚。(尚、ATMによる不正現金引出し被害については暗証番号入力エラーや限度額超過による決済失敗が複数回確認されている。)※さらに後日、追加の被害として「LU●AR(ル●)」なる店舗にて約46万円の不正カード利用被害も発覚。
4、即時クレジットカード会社へ被害報告のうえ補償を要求するも一切補償対応不可とのこと。
上記の経緯後、同様事案について経験豊富な当事務所へご相談。
対応 本件は同様の被害としては典型的なパターンの被害。
名古屋地域における同様被害について、当事務所データベースにて確認したところ、本件被害発生店舗のうち「CLUB NE●8」「Lo●ngeA」なる2店舗については同様被害が以前より頻発していることが確認され、さらには一部大手クレジットカード会社においては同地域にて発生した同様の被害に対して即時全額補償対応を実施しているケースが複数存在することなども確認された。その為、まずは当職にてクレジットカード会社宛ての内容証明郵便を作成、本件被害詳細を通知するとともに店舗情報や同店舗での飲食詳細や決済方法を確認出来る資料(注文伝票、決済伝票、その他)の開示を要求。同時に本件不当決済金についての補償対応(チャージバック申請、クレジットカード会社による補償、その他含め)を強く要求。
内容証明郵便の送達後にクレジットカード会社が各店舗へ調査開始、そうしたところ被害発生店舗のうち後日追加で被害が確認された「LU●AR(ル●)」について店が全額(約46万円)の決済取消に応じた。その他の店舗についてはクレジットカード会社より開示された決済資料を確認したところ、全く整合性のとれない点が多数発覚、再度クレジットカード会社へ具体的に不当決済と判断出来る点を指摘する形で補償を要求する内容証明郵便を送付。被害発生から約1年後、クレジットカード発行会社(●●●ーカード)より業務委託を受ける●●カード担当より連絡が入り、「暗証番号決済分については2割補填、サイン決済分については5割補填」との和解条件を提示され被害者にて承諾。
クライアントからのメール(原文のまま)
梶山様 いつもお世話になっております。●●です。●●カードから請求金額決定の連絡がきました。結果として、「・暗証番号で決済したもの:こちらが8割、●●●カードが2割負担。・サインで決済したもの:双方5割負担。・遅れて請求された(●●●●名義)もの:店舗が請求を取り下げたとのことで請求無し。」となり、おかげさまで約13●万円が約5●万円に減額されました。誠にありがとうございます。金額の詳細は近々カード明細に載るということです。はっきりしましたら再度ご連絡いたしますので、ご請求いただければと存じます。取り急ぎ御礼申し上げます。引き続き、よろしくお願いいたします。
