競馬レース関連の詐欺

以前より、競馬レースに関連する詐欺被害は非常に多く、当事務所でも数々の事例に関わってきましたが、残念なことに「必ず的中する競馬レース情報」「勝ち馬が決まっている出来レース」「必ず利益が増えていく馬券の購入方法」などは存在しません。普通に考えれば当たり前のことなのですが、詐欺業者は巧妙にもっともらしい説明をしてきますので、どうしても被害者が後を絶ちません。注意喚起の意味も含めて競馬レース情報詐欺関連の被害について、手口の内容、対応方法などを纏めます。尚、以下に記載するトラブル事例をご確認頂き、ご自身の件と類似する点などが少しでもありましたら一度直接お電話にてご相談頂くことをお勧め致します。当事務所では詳しく状況を伺ったうえ、最近の判例や各社の対応状況をふまえ適切な対応をアドバイス致します。無料相談ご希望の方は以下の番号までお電話頂くかトップページ「無料相談はこちら」の中にあるメールフォームからお問い合わせ下さい。電話窓口: 03-5794-5106 (日祝除く午前10時から午後7時)

詐欺業者の勧誘については、いくつかのパターンがあり、大体は下記に分類されるでしょう。

(1)「勝ち馬の情報を提供する。情報料提供の保証金として※※円必要だが、弊社の提供する情報は間違いなく的中するし、保証金はレース後に即時全額返金となるので心配ない」との説明で、情報を販売、若しくは保証金名目で金銭をだまし取るするパターン

(2)「一般的には知られていないが、競馬レースとゆうのはJRAと一部の馬主が仕切っていて、毎回の勝ち馬は実は最初から決まっている。今回、特別に参加できることになった。決まっている勝ち馬の馬券を買うだけなので100%間違いない。レース情報の漏えいを防ぐ意味で保証金を預け入れる必要がある。保証金はレース後に即時返金する。返金保証書も発行するので安心して」などと、出来レースの存在や出来レースへの参加を謳い、保証金名目で金銭をだまし取るパターン

(3)「このソフトは競馬の勝ち馬を予想するソフトであり、毎回必ず的中する訳ではないが、ある一定の法則に沿って運用を継続すれば最終的に必ず利益が出る仕組みになっている。これはギャンブルではなく投資であり、間違いなく利益が増えていく」などと説明し、高額なソフトを販売するパターン ※マルチ商法の形態をとり、販売元は勧誘には関与せず、代理店に虚偽説明をさせるケースもあり

上記パターンのうち、以前はパターン(1)で騙される方が多かったですが、やはり「勝ち馬情報を提供する」と言われても半信半疑で高額な代金を支払う方は減り、その代わりに詐欺業者が考えたのがパターン(2)です。「JRA」「馬主」とゆう単語は殆どの方が知っており、また「JRAと馬主が仕切る出来レース」というと本当に存在しそうな印象を受けます。そしてさらに「保証金」という名目がまた信ぴょう性をアップさせ、消費者が「出来レースは存在する→一部の馬主は出来レースにて莫大な利益を得ている→保証金を支払えば自分も出来レースに参加出来る→保証金を支払おう」考えに陥ってしまうのです。パターン(2)については、保証金が非常に高額でも支払ってしまう方が多い為、被害金額が莫大な金額になるケースも多く、非常に注意が必要です。尚、ここで気が付いた方も多いと思いますが、パターン(1)(2)ともに「レース後に保証金の返金」を約束していますね。「保証金の返金が無ければ警察に訴えれば良いのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、業者の巧妙な手口として「情報漏えいがあった為にレースが延期になった」と言って、情報自体の提供が行われないのです。これですと「的中」「不的中」の判断がつかず、また「次回のレースが決まり次第連絡する」と言われると、そのまま待つしかなくなってしまいます。そうしているうちに詐欺業者は居なくなり、いざ詐欺として訴えることが出来る時点で既に代金の回収は困難になってしまうのです。よって、パターン(1)(2)の被害で大切なことは「必ず的中する競馬レース情報」「勝ち馬が決まっている出来レース」必ず利益が増えていく馬券の購入方法」などは存在しないという事実をしっかりと認識し、一日でも早く返金要求を行うことなのです。続いてパターン(3)について、勧誘時のキラーフレーズである「このソフトは競馬の勝ち馬を予想するソフトであり、毎回必ず的中する訳ではないが、ある一定の法則に沿って運用を継続すれば最終的に必ず利益が出る仕組みになっている。これはギャンブルではなく投資であり、間違いなく利益が増えていく」ですが、そんな素晴らしいソフトは存在しません。まずその点を認識することが重要です。そしてパターン(3)の場合ソフト販売会社は当然そのような説明はせず、マルチ商法の形で「代理店」として契約した個人にそのような販売方法を裏で指示しているケースが多く、それら代理店から購入した消費者が販売会社へ虚偽説明を理由に契約の取消を要求するも、「それは代理店が説明したことであり、弊社ではそのような説明は一切していないし、そのような勧誘を行わないように指導も徹底している」と主張し、契約取消やソフト代金の返金を拒否してきます。クーリングオフ適用により返金のケースもありますが、殆どは返金を拒否してくるので、これも販売会社への強い対応が必要となります。

被害実例

インターネット上で「月額500円」の競馬レース情報提供サイトへ登録、個人情報を入力した。提供されたレースレース情報は不的中が続いたが、後日、別の競馬レース情報会社から電話連絡を受け「おめでとうございます、貴方が当選しました。一般的には知られていないが、競馬レースとゆうのはJRAと一部の馬主が仕切っていて、毎回の勝ち馬は実は最初から決まっている。今回、貴方は1万人の中から当選し特別にレースへ参加出来る権利を得ました。JRAと馬主で決めた勝ち馬の馬券を買うだけなので100%間違いなく莫大な利益を得ることが出来るのです。配当金は1000万の予定。ただし、レース前に情報の漏えいを防ぐ意味で10%の保証金を預け入れる必要がある。保証金は100万円と高額ですがレース後に即時返金されるし、何よりレースが終わった時点で貴方は億万長者です。保証金については返金保証書も発行するので安心してください。もし、貴方がレースへの参加をしないのであれば、他の方に権利が移るのみです。」とのこと。出来レースへの参加に興味を持ち、保証金を全額支払う。そうしたところ、後日電話連絡を受け「レースの配当金額が2000万円に上がった。これにより保証金100万円を追加する必要がある。もし拒否すると既払い保証金が無くなってしまうばかりか、レースが開催出来ずに高額な賠償金が発生してします。」とのことで、仕方なく追加保証金100万を支払う。いざ、レース当日になると業者から再度電話が入り「情報漏えいがあった為にレースが延期となった。再度詳細が決定次第連絡します。」との説明をうけ、その後は連絡が一切取れなくなり、当然に保証金200万の返金も行われない。

被害に遭ってしまったら

当事務所では同様案件について数百件のお手伝いを行っており、電話連絡が取れなくなった業者からの返金成功事例も多数ございます。尚、具体的な対応としては、電話口の会話を録音して証拠作り、口座名から登記簿謄本の調査、内容証明郵便で住所確認+返金要求、可能であれば他の被害者と連携、訴訟、警察への被害届けなどを並行して、打てる手段は全て打ちますが、それでも逃げられてしまうこともあります。尚、業者が「返金するから待って」と言う場合、時間稼ぎか警察対策なので言われたとおり待ってはいけません。逃げる直前の業者は例え裁判で敗訴してもお金を払いません(会社にお金が残っていない)ので、そこまで行ってしまうと返金はかなり厳しくなります。総じて業者に期待出来るところは皆無で、なるべく早めに手続きを開始、大きなデメリットを見せることが返金の可能性を高めます。

まとめとご案内

「引くに引けない」といったギャンブルによくある心理はこれら手口の被害においても見られ、当職への相談者が業者を擁護するといった悩ましい構図にも慣れましたが、「必ず的中する競馬レース情報」「勝ち馬が決まっている出来レース」「必ず利益が増えていく馬券の購入方法」など存在せず、そこを理解していないと何ら解決の一歩を踏み出せません。実はここが一番肝要でして、後は上記のとおり手続きで損害を回復出来る可能性もありますので、疑問点のお問い合わせ含め、無料相談からご利用ください。

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