場所 東京都
事案 上海でのボッタクリ事件としては典型的なパターン。出張先の「中華人民共和国・上海」の滞在ホテル前で現地女性と思われる女性より声をかけられ、「マッサージ如何ですか?料金は全て含めて400元のみ」とのことで勧誘を受け、強引にタクシーに乗せられほぼ強制的に店へ連れて入店。
マッサージを開始後、性的な追加サービスの提案を受けた為、クライアント様がサービス提供を断り事前説明を受けた料金(400元)を支払のうえ退店しようとしたところ、屈強な男性スタッフが突如室内に侵入してきて、「5万元支払え」「支払うまで帰さない」「我々はヤクザとつながっている」などと脅迫したうえ高額な金銭を要求される。長時間に亘って脅迫が続き、身の危険を感じたクライアント様が仕方なくクレジットカードを脅迫してきた業者に渡すと当初の請求金額より値引きされた2万元を2回に分けて決済(合計4万元)、尚、当然の如く脅迫をもってクレジットカード暗証番号の開示と明細へのサインを要求され、身体への重大な危険を考慮しクライアント様はそれに従う。クレジットカード利用明細控えなどの交付はなし。
その後に退店。退店後、外に待機していた共謀者のタクシーに乗せられ即発車。場所の特定をさせぬよう様々な道を走行(迂回等)のうえホテルの近所で下される。事件直後にクライアント様よりカード会社に対して事件報告のうえ対応を要求するもカード会社より決済取消決定などの対応はなく、調査の約束もされず。
対応 帰国後にまずは内容証明郵便にてクレジットカード会社に対して不当決済取消要求を行う。それと同時に最寄り警察署の刑事課に被害届。本件では対応した刑事さんが非常に積極的な方であり、1回目の被害相談で被害届が受理となった。その為、クレジットカード会社にも同事実を伝えたうえ、不当決済取消を再度強く要求。
結果 内容証明郵便発送の約15日後、カード会社が本件不当決済の取消(保険適用)に応じ、無事に決済取消完了。
クライアントからのメール(原文のまま)
梶山様
お世話になります。
その後、クレジット会社とやり取りしておりましたが、本日無事当該振込2件については、保険処理する方向で手続きに入ること(従い、私への請求は取り止めてもらえるようです)、連絡受けました。梶山様にはこういった形で、泣き寝入りしない方法があることご教示いただき、また手続きに関するさまざまなアドバイスをいただき、大変お世話になりました。ありがとうございます。
取り急ぎご報告まで。
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