場所 赤坂
日時 2022年6月1日の未明
事案 同様の被害としては典型的なケース。経緯としては以下。
1、2022年6月1日午前2時ごろ、被害者は東京都港区赤坂の飲食店(本件とは無関係の店舗)にて会食を終え退店。
2、被害者が帰宅の為に赤坂周辺の路上にいたところアジア人女性キャッチに声を掛けられ、「1時間3000円のみ」との料金形態を約束された為、そのまま近隣の店舗に引き込まれる。(店舗名は不明)入店時に意識はあったが、その後しばらくして意識を失う。
3、次に被害者が意識を取り戻したのは、入店した店内で従業員より会計を要求された際であった。(時刻不明)その際、意識が朦朧とする中で金30,000円もの会計を要求され、当初説明を受けた金額「1時間3,000円」と大幅に異なる請求金額であった為に支払を拒否するも、強引に財布を奪われどこかに持っていかれる。その後、一方的に財布を返却され「会計は終わった」とのことであった。その後、被害者は店内で再度意識を失う。
4、翌朝午前6時ごろ、被害者は赤坂周辺の路上で意識を取り戻す。
5、2022年6月8日、クレジットカードのウェブ明細を確認したところ、6月1日の未明に1店舗で30,000円のクレジットカード決済のはずが、2店舗に亘って合計金451,000円「店舗名バーラウンジ サ●ク・金253,000円」「店舗名バー ア●ベニ・金198,000円」もの高額決済が確認され、本件不当決済が発覚。
6、即時クレジットカード会社へ被害報告。
7、管轄の赤坂署に被害相談したところ、「全く同じ店で同様の被害報告が多数あがっており、赤坂署でも摘発に向けて捜査中、本件被害について決済情報をカード会社から取り寄せのうえ再度相談に来てほしい」とのことで説明を受ける。
8、その後、クレジットカード会社より決済詳細資料の開示(被害者の名刺も2店舗からそれぞれ提出された)があり、暗証番号決済であることなどを理由に一切の補償適用を拒否される。また、管轄警察署においても被害届けの受理不可とのこと。
上記の経緯で被害発覚後、同様事案について経験豊富な当事務所へご相談。
対応 本件は「入店直後から意識を失っている」「クレジットカードの紛失なし」「暗証番号決済」「被害者の名刺も各店舗から提出」という事案であった。通常の内容証明郵便によるクレジットカード会社への調査要求(注文伝票・サイン伝票、その他資料の開示要求)及び補償適用要求。その後は警察へ被害届けの正式受理を強く要望。被害者が飲食店で名刺を出すことは絶対に無く、本件は酩酊に乗じたクレジットカード一時盗難のみならず名刺窃盗の罪も確認出来、本件で被害届けが受理されないことは到底納得出来ないと被害者においても強く主張したところ、担当刑事さんにおいて上司と相談のうえ「クレジットカード一時盗難・名刺窃盗」被害にて正式に被害届けが受理なる。その後、被害届け正式受理の事実、そして同店で同様被害が多発している事実についてクレジットカード会社より管轄警察署に確認するように要求。
結果 管轄警察署での被害届け正式受理の報告をクレジットカード会社へ行い、再度補償適用の検討を要求してから約2カ月後、クレジットカード会社よりクライアントへ電話連絡が入り、本件被害の全額補償適用が決定、本件は無事に解決。
クライアントからのメール(原文のまま)
お世話になっております。昨日、●●ーカードより連絡があり、本件は全額免除となりました!!!本当にありがとうございました。感謝いたします。正直、はじめは半信半疑でしたが、毎回親身なアドバイスを頂くごとに勇気をいただけました。特にカード会社、警察からの反応の予想を事前にアドバイスいただけたのが大きかったです。事前の情報がなければ警察に言いくるめられて、被害届は出せずにいたと思います。同じ様な事件で、困っている人は多いと思いますので、コメントなど何かでお役に立てる事があればいつでもお申し付けください。私事ですが、あの日以降、お酒はやめました。これからも飲むことは無いと思います(^-^;本当にありがとうございました。
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