場所 赤坂
日時 2022年11月4日の午後23時から翌日5日の未明
事案 同様の被害としては典型的なケース。経緯としては以下。
1、2022年11月4日の深夜に東京都半蔵門周辺の飲食店(本件とは無関係の店舗)にて被害者は知人と会食。午後22時30分ごろに退店。被害者並びに知人ともに帰宅の為、徒歩で赤坂へ向かう。
2、被害者と知人が赤坂見附駅周辺の路上(ビッグカメラ前)にいたところ、キャッチに「40分7000円のみ」と料金体系を約束され、被害者は1人でそのまま近隣の店舗に入店(店舗名は不明)知人は入店せずに帰宅。
3、被害者は入店時に意識はあったが、勧められた酒を飲んだ時点で突如意識を失う。
4、次に被害者が意識を取り戻したのは、翌朝午前8時ごろに電車の車内であった。
その際、財布の中に「ジャ●ミン」なる店舗でのクレジットカード伝票2枚(65,200円・60,000円)を発見。
5、昨晩に入店後の最初に勧められた酒を飲んだ直後に意識朦朧となったことを不安に感じ、クレジットカード利用明細を確認したところ、2022年11月5日の未明に被害者が意識を失っている間に「グラン●シャリオット・176,000円」「サ●ラ・198,000円」「イ●ゴ・64,400円」「ジャ●ミン・60,000円、65,200円」「エ●ス・363,000円」なる5店舗にて合計金926,600円もの高額決済が確認され、本件不当決済被害が発覚。
6、即時クレジットカード会社へ被害報告。
7、管轄警察署へ被害相談。(赤坂警察署・生活安全課生活安全相談係・被害相談受付番号2022−012●●)
対応 本件は「入店後の最初の1杯で突如意識を失う」「5店舗での被害」「クレジットカードの紛失なし」という事案であった。通常の内容証明郵便によるクレジットカード会社への調査要求(各店舗情報、注文伝票・サイン伝票、その他資料の開示要求)及び補償適用要求。その後は警察へ被害届けの正式受理を強く要望。しかし管轄警察署では「クレジットカード窃盗」として被害届けは受理してもらえず被害相談受付のみ。その後は内容証明郵便の発送後しばらくしてクレジットカード会社より「調査開始」の連絡が入る。
結果 クレジットカード会社への補償要求並びに調査要求から約5か月後、クレジットカード会社より被害者へ連絡が入り、「5件のカード決済のうち、3件がサイン決済(55万2千円)、2件が暗証番号決済(金37万4千円)であった。このうちサイン決済の3件分を弊社(クレジットカード会社)がもちますので、2件の暗証番号決済分を●●さんのお支払いということでお願いしたい。」との提案。最終的にクライアントにて同条件に承諾する形で和解成立。
クライアントからのメール(原文のまま)
梶山先生。いつも大変お世話になっております。●●です。カード会社のほうにいちおう、まかりますかと聞いてみましたが無理でした。そこで、誠に悔しいことではありますが、カード会社の提案の件でいこうと思います。先生。本当に、きめ細やかなサポート誠にありがとうございました。序盤の先生の郵送でこちら側の態度をきちんと示すことができたので、カード会社もあまり理不尽な回答をしてこなかったのだと思います。また、私のような被害者がでないように、これからの先生のご活躍を心よりお祈りしております。本当にありがとうございました。
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