納車直後のミッション不具合・販売店の無償修理対応にて和解

日時 平成30年4月

場所 大阪府

事案   中古販売店との間で売買契約を締結。契約時の車両状態説明は「調子が良く特に問題が無い」とのことであった。しかし納車の数日後にエラー表示、ミッション不具合が確認され、後日最寄りディーラーにて点検した結果、ミッション載せ換え以外の修理が困難であり「修理費用として70万円ほど」が必要との見積もり。即時販売店に連絡し対応を要求したろこと、「自走出来るなら持って来て。車両の状態を確認する。」とのことであった為、自走にて販売店に入庫。数日後に「運が悪かった。部品交換にてなるべく安く修理する」との回答を受ける。クライアントとしては販売店への信頼を著しく喪失しており、本契約の解除、若しくはディーラーと同内容の修理対応(ミッション載せ換え)の実施を希望し当事務所へ相談となった事案。

対応 本件においてディーラーへの修理点検を依頼する中で、当該車両についてはクライアントが購入する約2週間前、販売店自身がディーラーに点検依頼を行っていたことことが発覚、その際のディーラー点検により「CVTの内部エラー及び、CVT内部のチェーンベルトにスリップ痕、走行不能の状態」が明らかとなっており、同点検ディーラーより販売店に対してミッションの載せ換えを推奨するも、販売店はそれを拒否、応急的な処置のみを希望した事実が確認され、つまり販売店は下記車両に重大瑕疵が存在することを認識しながら、消費者であるクライアントに対して「調子が良く特に問題が無い」などとだけ説明、車両不具合の事実を隠蔽したうえで販売していただ事実が明らかとなった。その為、問題の販売店の本社に対して内容証明郵便を送付、一連の事実を通告したうえ、「(1)費用全額貴社負担によるディーラー見積もり内容と同じ乗せ替え修理実施、及びその間の家族全員乗れる保険の掛かった代車を用意。(2)本契約の無効取消し。代金全額の返還。」のいずれかの対応を要求。対応期日は書面送達後10日以内とした。

結果  内容証明郵便が販売店に送達された数日後、販売店より連絡を受け「希望の修理対応を実施する」との回答であった為、車両を引渡し無償修理対応開始。

クライアントからのメール(原文のまま)

拝啓

この度は販売店との車両トラブルを手助け頂きまして大変お世話になりました。周りに相談するも糸口が見つからず半ば諦めておりましたが、泣き寝入りすることもできず途方に暮れておりましたところ、梶山先生に偶然たどり着き幾度となく適切なアドバイスを頂きまして販売店の無償修理と言う形で示談し、販売店より謝罪を頂きました。証明郵便を送っていただき到着後すぐ販売店から連絡があり謝罪が入る。そこで無償修理の話がでたので、その旨を売店より文章にして送っていただく。そこからリビルトミッションを業者から手配し、保証も付けて頂いた。合わせて飛散した不具合箇所も中古部品は使わない約束で修理した。ミッションと言う繊細な箇所の修理でしたので実走行も含め点検が長引くも先生に相談し一ヶ月内に解決に至りました。この様な同じような被害が他で出ないよう私は願います。この度は誠にお世話になりありがとうございました。

敬具

平成30年3月31日 ●●

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