新宿歌舞伎町・ぼったくり被害(詐欺・監禁・強要・不当請求)・マッチングアプリで知り合った女性に連れて行かれたバーにて高額請求の被害・被害金(約30万円)全額についてバーの経営者より全額返金・警察被害届正式受理なし

場所  新宿・歌舞伎町

日時  2020年9月●●日の午後7時~午後9時にかけて

事案   昨今、歌舞伎町にて被害が頻発している、マッチングアプリを利用したケース。経緯としては以下。

1、被害者が大手マッチングアプリにて女性(以下、「サクラ女性」とする)とマッチング。

2、その後はサクラ女性とLINE交換を実施、待ち合わせ場所などを打ち合わせ。

3、2022年9月●●日19時ごろに新宿駅東口周辺にて待ち合わせ。被害者がサクラ女性と合流すると同時にサクラ女性は付近にある多数の飲食店の中からとあるバー(共謀する店舗)を選択、そのままサクラ女性に連れられ入店。

4、入店後、被害者とサクラ女性は店員に案内されて席に着き、メニュー表を渡された。店員からは「飲み放題1名5000円+1名2フード制となります。」とだけ料金説明を受ける。

5、しばらく飲食した時点でサクラ女性が突然異常に大量の追加ドリンク注文を行う。

※注文の時点で大量に追加注文したドリンクは飲み放題とは別料金となることを説明されておらず、会計時に初めてその事実を知らされる。

6、2時間ほど飲食した時点で被害者とサクラ女性が会計をしようとしたところ、店員より合計金330,000円もの高額請求を受け、またクレジットカード利用不可とのことであった。

7、当然の如く被害者とサクラ女性は高額な現金など所持しているはずもなく、そこで店員に付き添われ近隣のコンビニATMにてキャッシングを利用するよう指示されるも、被害者もサクラ女性も所持するクレジットカードでキャッシングが出来ず。※この際、店舗を一度出る為に保証金として被害者は手持ちの現金10,000円を支払させられる。

そうしたところ、サクラ女性より「私が全額支払う。渋谷に住む友人に借りて戻るから待っていて。」と提案。しかし被害者はサクラ女性の逃亡を予測できた為、サクラ女性1人での退店を制止したが、共謀店舗の店員から「こちらとしていても3年やっていて、知り合いに力ある人とか偉い人とかいるからね。監視カメラとかあるから家とか会社に連絡したりいったりするよ。この女性の友人に頼るしかないでしょ?」などと脅迫的な発言を受け、被害者はサクラ女性を制止出来ず。その状況でサクラ女性は「友人に飲食代金33万円を借りる為」とのことで1人で退店。しかし、その後は被害者の予想どおりサクラ女性は店舗に戻らず連絡も一切取れない状況となった。

8、サクラ女性が共謀店舗に戻らず、さらに連絡も取れない状態となったことから、店員より「仕方がないので近くの質屋でクレジットカードで金製品を買ってもらう」とのことで、被害者は近隣の質屋に連れて行かれ、そこで共謀店舗店員が金製品を高額な順に選び、被害者所持のクレジットカード利用限度額まで購入させられる。その後、被害者は近隣の貴金属買い取り店に連れていかれ、そこで先程質店で購入した金製品を現金に換金させられ、換金された現金約20万円をその場で店員に奪われ、さらに飲食代金33万円に不足する金額を後日支払うよう脅迫を受け、支払を約束する旨の一筆を書かされたうえ、免許証のコピーをとられ、さらに携帯電話番号を確認される。その後に解放。

9、後日、被害者がSNSにて調査した結果、共謀店舗店員(店長)のSNSアカウントに対して、サクラ女性がフォローしており、サクラ女性と共謀店舗が以前より繋がっている事実が発覚。

10、警察へ被害相談するも何ら対応してもらえず。

そこで、同様事案について経験豊富な当事務所へご相談。

対応  本件は昨今において新宿歌舞伎町界隈で頻発する典型的な被害。ただし、本件はキャッシュカードやクレジットカードにて現金引出しが出来ないこともあり、近隣の質店で換金率の高い金製品を購入させ、即時買い取り店へ持ち込み現金化したうえで奪うという、より悪質な事案であった。

まずは以前に同様事案において被害金の回収に成功したケースと同様、ぼったくり行為を行っているバー(共謀店舗)宛てに内容証明郵便を送付、本件はサクラ女性とバーが共謀しての不当請求である旨を通告のうえ、既払い金全額(現金にて支払った代金、商品購入代金と換金した金額の差額は損害として算出)の返金を要求。

しかし、その後はバー(共謀店舗)に内容証明郵便が送達するも一切回答なし。その為に調査を継続したところ、被害者において「サクラ女性」のSNSアカウントに掲載されている本人の写真から、バー(共謀店舗)オーナーのSNSともつながっていることを確認、そこからサクラ女性に対して通告のメッセージ(文書は当職にて作成)を送信。

結果   サクラ女性への通告メッセージを送信した数日後、バー(共謀店舗)オーナーより連絡が入り、「自分はバーのオーナーだが、店のオープン前の時間だけ他の人間に間貸ししているだけ。この件には一切係っていない。本件について早期に終結させたい。店を間貸しした人物から返金する為の金は預かっており、被害金はすぐに全額返金する。」とのことであった。その後は早急に示談書(当職にて作成)を取り交わし、示談書を取り交わした当日にバー(共謀店舗)オーナーより被害者に対して被害金約30万円全額が振込にて返金となり本件は無事に解決。

クライアントからのメール(原文のまま)

お世話になってます。入金確認いたしました。確認よろしくお願いします。

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