日時 2020年1月
場所 ●● 事案 上海でのボッタクリ事件としては典型的なパターン。経緯は以下。
経緯
(1)被害者は2020年1月13日の午後21時ごろ、外灘にて日本語を流暢に話すアジア系男性キャッチより声をかけられ「いい店があるから遊びに行こう。地元の人はだいたい200−300元くらいで遊ぶ。」との説明を受ける。
(2)その後、被害者とキャッチ男性はタクシーで移動し長寿路で下車、近くの雑居ビルの9階の店舗に入店。入店時刻は午後23時ごろ。
(3)被害者が入店後、個室に案内されそこで「200元以外は費用はかからない」との説明を受けた為、200元を現金で支払のうえマッサージ開始。
(4)約30分程でマッサージ終了。
(5)その後、日本語の話せるアジア系男性が入室し、突如として日本円で50万円の請求を受ける。
(6)当然の如く被害者が支払を拒否し部屋を出ようとしたところ、部屋の外に屈強な男性店員が入口を塞ぎ監禁開始。
(7)監禁されている室内で合計4名の日本語を話す男性店員が入れ替わりで「私たちはマフィア・ヤクザとつながっている」などと脅迫を続けた為、最終的に被害者は命の危険を感じ所持していたクレジットカードにて9980元(約16万円)を決済。
(8)その後、被害者は店舗入り口まで連れていかれ、用意されたタクシーに乗せられる。同タクシーは周辺を不必要に周回、被害場所の特定を出来ないようにされたうえホテルに戻った。
(9)被害者は同日14日の午前中の便に搭乗予定であり、また現地犯罪者集団の報復を恐れ現地日本領事館や現地公安などへの被害相談は出来ず、そのまま帰国。
(10)日本に帰国後、現地日本領事館へ被害レター発行を依頼、同時に自宅住所を管轄する警察署に被害届を提出。また、クレジットカードの暗証番号を入力する際に盗み見されている可能性もあり今後において不正利用の恐れがある為、当該クレジットカード利用の停止をクレジットカード会社へ依頼。
対応 当事務所においては、他の同様被害への対応と同じく内容証明郵便にて不正利用されたクレジットカード発行会社に対して、不当決済取消若しくは保険適用により被害金の保証を強く要求。同時にクライアント居住地管轄の警察署に被害届提出をアドバイス。クライアントにて居住地管轄の警察署へ即時被害相談のうえ、正式に被害届として受理。再度クレジットカード会社に対して「警察での被害届正式受理・日本領事館より被害レター取り寄せ済み」の事実を伝えたうえ、本件不当決済の取消を要求。
結果 最初の内容証明郵便発送後、1週間後にクレジットカード会社よりクライアントへ連絡が入り、被害金全額について保証適用となるとのことで解決。
クライアントからのメール(原文のまま)
お世話になります。●●です。 先ほどカード会社の担当者(●●●●カード セキュリティ管理部 ●●様)より「今回に限り、支払金額の負担をカード会社側でさせていただく」という旨のご連絡をいただきました。今回に関しては、こちらで金額を支払わずに済みそうです。こちらの希望していた方向に事が進み、少し安心しております。。改めて、ありがとうございます。 下記被害届の情報についてはまだ聞けていないのですが、引き続き対応してお伝えさせていただいた方がよろしいでしょうか?何卒よろしくお願いいたします。