場所 赤坂
日時 2020年9月4日未明
事案 同様の被害としては典型的なケース。経緯としては以下。
1、2020年9月3日の午後11時分ごろ、クライアントが東京都港区赤坂駅周辺の飲食店(本件とは無関係の飲食店)での食事を終え退店。
2、退店後に近隣を1人で歩いていたところキャッチより声を掛けられ、その際に「総額2万円~3万円以内の飲食代金」との約束で近隣の店舗に入店。入店した時点では意識はあったものの、最初に勧められた酒を数口飲んだ直後から意識を失う。
3、次にクライアントが意識を取り戻したのは、自宅であった。ただし、あまりの体調不良にて夕方まで起き上がることが出来ず。その際、財布の紛失はないものの所持する現金5万円以上が無くなっていた為、飲食店での支払は現金で行ったものと判断。尚、高額なカード利用明細なども確認出来なかった。
4、9月26日、クライアント自宅に郵送されたクレジットカード利用明細を確認し、2020年9月4日未明に意識を失っている間に2店舗にて合計金379,100円もの高額決済が行なわれていることが発覚。
5、クレジットカード会社へ被害報告。
6、被害発生地域管轄の赤坂警察署に被害相談するも被害届けは受理されず、被害相談受付のみ。
以上、クレジットカード会社へ被害報告のうえ補償適用を要求するも、担当者からは「暗証番号決済なので補償は難しい」との回答で、本件不当決済被害の補償を約束してもらえず、同様事案について経験豊富な当事務所へご相談。
対応 本件はクレジットカードは紛失しておらず、また暗証番号決済であった為に非常に補償適用を得るのが難しい事案であった。しかし、本件被害発生店舗の2店舗はいずれも全く同様の被害が多発している店舗である点、そして意識の無い状態で店舗を移動し短時間で著しく高額な飲食を繰り返し行うことなど不可能な点を内容証明郵便にてクレジットカード会社へ指摘しつつ、本件不当決済金全額の補償適用を要求と同時に各店舗での注文伝票などの資料開示を要求。内容証明郵便の送付後、クレジットカード会社より各店舗における注文伝票などが開示された為に内容を精査、そして不明瞭な点や不当決済と指摘すべき点を再通知、再々通知と数回に亘って通知。同時に被害発生地域管轄の赤坂警察署に被害相談するも被害届けは受理されず、被害相談受付のみ。
結果 最初の内容証明郵便発送から約2カ月後、クレジットカード会社よりクライアントへ電話連絡が入り、本件不当決済被害について全額補償適用が決定したとのことで無事に解決。
クライアントからのメール(原文のまま)
梶山先生 お世話になります。●●●●VISAカード、セキュリティ管理の●●さんから、電話がありました。社内で協議の結果、全額を補償対象とし、1〜2週間を目処に全額返金してくれるとのことでした。なお、文書での回答はせず、電話での通知のみとさせて頂くとのことでした。なお、警察にも情報を通知し、再発防止を図るとのことです。また、カードは、再発行のため、本日で使用停止とし、新しいカードを送付するので、カード決済は変更手続きをして下さいとのことでした。長期に亘り、ありがとうございました。赤坂警察署の●●刑事にも御礼しておいた方がいいですね。入金されましたら、御礼の気持ちを送らせていただきたいと思います。今回は、いろいろと勉強になりました。取り急ぎ、ご連絡と御礼まで。●● iPhoneから送信