場所 東京都
事案 出張先の「中華人民共和国・上海」の飲食店にて同僚と食事をしていたところ、現地女性と思われる女性より声をかけられ、「近くに個室で寛げるカラオケスナックがある」とのことで勧誘を受け、強引にタクシーに乗せられほぼ強制的に店へ連れて入店。
約1時間ほどの飲食後、突如として店舗スタッフ14名程度に取り囲まれ「本来女性が同席し接客することが違法であり、更には個室であることは論外であり、お前たちが強要した。自分たちの店で違法行為をしたことに対する責任を取れ。警察(上海)とも話がついているので警察に訴えても無駄だ。」とのことで恫喝される。
その際に請求を受けた金額が14980元(約33万円)と著しく暴利的であったが、大人数に囲まれたうえに脅迫を受けていた為、クライアントのご主人(実際の被害者)は身の安全を最優先し所持するクレジットカード(クライアント名義のファミリーカード)にて決済を行う。
その後に退店。退店後、外に待機していた共謀者のタクシーに乗せられ即発車。場所の特定をさせぬようにされ40分以上走行(迂回等)のうえホテルの近所で下される。
事件翌日及び帰国後にもクライアントのご主人(実際の被害者)よりカード会社に対して事件報告のうえ対応を要求するもカード会社より決済取消などの対応はなく、カード会社担当者からは「諦めるしかない」などと説明を受けるのみであった為、クライアントのご主人はしかたなく事件の発覚をクライアント(奥様・カード名義人)に知られまいと不当決済金について36カ月の分割とし、その後は分割にて本件不当決済代金について引落が行われていた。
対応 本件は明らかな違法行為であるが、「被害が海外であったこと」「被害の直後に警察に届け出をせずに帰国してしまったこと」そして何よりも「不当決済に異議を唱えず、数か月に亘ってカード会社への支払を実行していること」などから非常に難しい案件であったが、内容証明郵便にてクレジットカード会社に対して不当決済取消要求を行う。内容証明の送達後、カード会社より電話が入り「調査に時間がかかる。詳しい状況を確認したいので訪問しても良いですか?同時刻に他のカード利用もあったがカード会社のセキュリティが効いて止めた。」とのことであった為、クライアント(奥様・カード名義人)並びにご主人(実際の被害者)がカード会社担当者と面会により被害状況を再度説明。
結果 約3カ月後、カード会社が不当決済の取消及び引落済み代金の返金を決定、約33万円のカード決済金が全額返金となった。
クライアントからのメール(原文のまま)
お世話になっております。
年末に主人の上海でのぼったくりについて相談した●●です。
その節はお世話になりました。その後カード会社のインタビューがあり
請求を止め、今迄の支払い分も返金してもらえました。
梶山様のお陰で早急に解決する事が出来ました。
どうもありがとうございました。
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