場所 新宿・歌舞伎町
日時 平成30年8月18日の未明から早朝にかけて
事案 平成30年8月18日の未明から早朝にかけて新宿歌舞伎町での被害。経緯としては以下のとおり。
1、平成30年8月18日の午前1時ごろ被害者は知人と新宿歌舞伎町で飲食を行い、酩酊状態で店を出たところ、路上で黒人キャッチに声をかけられ付近の飲食店に入店、入店までは記憶があるものの、その後は意識を失う。
2、次に被害者が意識を取り戻したのは入店の記憶すらない飲食店「bar」なる店舗にて、午前7時ごろに高額な飲食代金を請求された際であった。
3、その際、120,000円もの高額飲食代金を請求され、被害者が支払を拒否したところ、全く身に覚えのない空のシャンパンボトル3本をカウンターに置かれて「これ飲んだんだよ」と恫喝かれ、黒人スタッフ数名に取り囲まれたうえ退店を阻まれ、自身の財布を奪われたうえ中身を漁れる。
4、命の危険を感じて、被害者は自身が所有する貴社発行クレジットカードを店員に渡して決済。
5、退店
6、退店後、自身の財布から現金30,000円も奪われていることが確認される。
7、8月21日、ウェブ上でクレジットカード利用履歴を確認したところ、8月18日の早朝に脅迫により決済させられた金額について金120,000円との説明であったにもかかわらず、実際には金289,000円であったこと、そしてその前に意識を失っている間に別店舗名義のカードリーダーにて金124,300円もの高額決済も行われていた事実が発覚。
早急にクレジットカード会社へ被害報告するも、一切取消対応を拒否され、同様事案について経験豊富な当事務所へご相談。
対応 本件は強迫を伴う不当決済のみならず、金額についても虚偽の説明が行われており、さらには入店すらしていない別店舗名義での決済も確認出来ている状況であった為、即刻クレジットカード会社へ内容証明郵便を送り本件が明らかな不当決済であることを主張しつつ、不当決済の取消対応を要求。同時に店舗情報や飲食明細などの情報開示も要求。同時進行で管轄警察署への被害届をアドバイス。※管轄警察署においては被害届としては正式受理に至らず、被害相談受付の対応。
結果 本件は非常に稀な解決事例である。クレジットカード会社へ内容証明郵便を送付後も、カード会社は返金には応じなかった。しかし、被害相談をした新宿警察署の担当刑事さんが真剣に捜査対応を行ってくれ、その結果カード決済された店舗の一つは既に閉鎖済みであるものの、カードリーダー名義人の外国人の住所を確認のうえ実際に警察署へ呼び出し事情聴取を実施していただく。それらの担当刑事さんの素晴らしい協力の結果、後日警察署内にて不当決済店舗の代表者とクライアントが直接面談(担当刑事さん同席)のうえ、本件不当決済金の約8割部分について現金にて返金を受け和解。
クライアントからのメール(原文のまま)
お世話になっております。●●です。
昨日の19時にお電話させていただきました通り、18:30-19:00で新宿警察署で、Bar「グロー●●」の従業員と担当刑事と私で話し合いをし、グロー●●で会計をした料金、エポスカード 289,000円、マスターカード 126,000円の合計 415,000円を現金で返金していただきました。
もう1店舗の高額会計をしてしまったパブ「パブラブ●●ティニー」については、・私が酔っている状態と言えども、女性従業員の接待を受けてしまい、サービスの時間などから請求金額は正当なものである可能性が大きいとの事・担当刑事いわく、証拠写真が店舗にあるとのこと(その写真に何が写っているかまでは聞いておりません、店内の防犯カメラか何かかと推察しています)以上の事もあり、パブラブ●●ティニーでの会計124,300円は諦める事と致しました。
ですので、2店舗で支払った合計金額は「パブラブ●●ティニー:124,300円、グロー●●:289,000円、グロー●●:126,000円、計 539,300円」で、グロー●●分415,000円が帰ってきたので約8割は返金されましたので、十分です。この度は私の自己管理が不十分であったため、金銭のトラブルを引き起こしてしまいました事を反省しております。大変お世話になりました。