書籍出版(自費出版)契約の解除・違約金(キャンセル費用)全額免除・既払い金全額返金にて和解成立・無条件解約に成功

日時  2023年9月
場所  ※※
事案  個人としてアーティスト活動を行っていたクライアントが、出版社主催のコンテストに応募、その後はアンケートに回答するように要望を受け、アンケートに回答した後に再度出版社担当者から以下の内容で出版契約についての勧誘をうけ契約締結。同時に代金の一部(総額の25%)を支払い。

「あなたの書籍を全国書店に流通させる。」「※※※※部印刷で、※※※部は著者が持ち自分で消費する形となります。手元にある本の在庫は、自分で好きなように売ったりして良い。その分の売り上げは著者のものになる。」「重版になって初めて印税が著者にバックされる。」「いけると思います!!凄く良いので売れるんじゃないかな!!(※本の構想などを話し合う段階で何度も発言)」「最初の代金をお支払い後は早急に編集担当者が決定となり、同担当者から連絡が入りますので宜しくお願い致します。」

しかし、クライアントにて不安に感じ本契約のキャンセルを希望、同様のトラブルに詳しい当事務所へご相談頂いた事案。

対応  本件は申込並びに一部金の支払いより1か月以上が経過している状況であったが、当初説明を受けた編集担当者が決定されず、担当者遅延の説明についての連絡すら来ていない状態であった。その為、当事務所より出版社に対して「『最初の代金をお支払い後は早急に編集担当者が決定となり、同担当者から連絡が入りますので宜しくお願い致します。』との説明であったにも関わらず、1カ月以上も担当者が決まらず、さらに担当者決定遅延について説明すら行われない。それらの対応は出版社と著者との信頼関係を著しく喪失させるものであって、本契約は解除、契約代金について残金の支払いは一切拒否、そして一部支払い済みの契約代金は即時返金せよ。」といった要求を内容証明郵便にて送付。

結果  内容証明送付の数日後、出版社担当者より謝罪の電子メールが届き、数回のやりとりにて、本件出版契約の無条件解約、契約代金について残金の支払いは全額免除、既払い金全額の返金、といった条件にて和解が成立。その後、クライアント指定口座へ出版社より既払い金の返金があり本件は無事に解決。

クライアントからのメール(原文のまま)

梶山行政書士事務所 梶山様

お世話になっております。返金がされておりました!昨日の夜、別件で銀行に立ち寄ったのですが、その時に認識していた残高より増えており、その増えた額が35万…間違いなくそうだと思ったものの通帳を持っていなかったため記入が出来ず、先ほど急いで銀行に通帳記入に行って参りました。●●●パブ●ッシ●グより、35万7千円、返金がありました!梶山様のお陰です…‼本当に、本当に有り難う御座います‼ただ…あちらからは、今朝も一切何も連絡がありません。日曜日の段階で返金されていたことを考えると、恐らく返金自体は金曜日だったのではと思うのですが…金曜日も、今朝も、何も連絡が来ておりません。返したから良い‼ということなのでしょうか…。

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