出会い系サイト関連の詐欺

近年、特に若い人の間では出会い系をきっかけにした結婚も珍しくないようですが、それだけ広く利用される分トラブルや詐欺も多発しています。そして迷惑メール、「mixi」や「facebook」などSNSが勧誘の入り口となることもあり、普段からいわゆる「出会い系」を利用しない人、詳しくない人の被害が急増していますので、ネット利用のリテラシーとしてその手口を理解しておきましょう。

詐欺の種類と手口

総称として「出会い系詐欺」と呼んでいますが、手口は様々種類があります。使われるサイトも必ずしもイメージとしての出会い系サイトとは限りません。

サクラが連絡先の交換を持ちかける
一番典型的なパターンですね。まずは無料サイト、無料ポイントから始まり有料に移行、連絡先を交換する為の手続きを何度繰り返しても実現せず、結果的に多額なポイントを消費させられて終わります。これらサクラを使った手口で以前のサイト運営会社は「場を提供しているだけで会員同士のやり取りに責任はありません」とのスタンスだったのですが、最近は積極的に間に入りポイント購入を迫ります。逮捕事例などから無関係を装っても無駄だと開き直ったのでしょうか。
遺産の譲渡や報酬を持ちかける
「遺産の処分に困ったから受け取ってほしい」「悩みを聞いてくれたら報酬を出す」など、サクラが「金銭譲渡」を名目にポイントを浪費させる手口です。上記迷惑メールやSNSの他、「副業・副収入」「ネット内職」「お小遣い稼ぎ」など求人関係の広告も入り口にしています。
芸能人やアイドルを騙る
直接本人を名乗る訳ではなく大抵「マネージャー」や「事務所社長」から「タレントが悩みを抱えているが相談出来る相手が居ない。是非相談相手になってほしい」などと来ます。かなり大胆な詐欺ですが、だからこそ変に信憑性があるのかもしれません。
占い師とのやり取り
出会い系詐欺と呼ぶべきかはなんとも言えませんが、サイト構成が完全に出会い系サイトと同じで、占い師とのやり取りを継続する為に次々とポイントを購入することになります。
わいせつ写真、18歳未満を理由に脅迫
「局部の写真が欲しい」などと要求されて送った写真が「サイトの規約違反」「公然わいせつ」であるとされ違反金を要求されるケース、やり取りをしていた相手が18歳未満で刑事告訴取り下げの為に示談金を要求されるケースなどがあります。相談もありますが、公にされては困ると内々に処理してしまった例も多いのかもしれません。
勝手に登録され料金を請求された
無料のサイトに登録したら別の有料サイトにも登録されていた、見ず知らずのサイトから延滞料金の請求が来たなど。ネット上のやり取りですから気付かず、見にくい所に利用規約があったりするかもしれませんが、ほぼ架空請求です。

もし被害に遭ってしまったら

一般的に以下のような手続きで返金請求を行っていきます。とにかくこれらサイトや業者は短期間で消えてしまいますので時間とタイミングの勝負になります。

サイト運営会社に対し内容証明郵便を送り住所確認と併せて返金請求
サイト運営会社の身元がはっきりしない場合、クレジット決済代行会社や広告掲載業者に情報開示要求、登記簿謄本の取得などを行います。
可能であれば他の被害者と連携
ネット上には個人が被害を訴える掲示板のようなものが沢山あります。情報交換はもとより連携して動ければ業者は嫌がります。
警察に相談
基本的に警察は民事不介入ですからなかなか動いてくれないのですが、出会い系サイト詐欺は逮捕事例もありますので、相談だけでも業者にプレッシャーを与える筈です。
裁判(訴訟)
裁判所を介した民事手続きには他にも「支払督促」や「民事調停」があるのですが、支払督促は「異議の申し立て」が可能で民事調停は合意が出来なければ不成立となります。つまりある程度双方に歩み寄る意思が無ければ意味を成さない為、民事では内容証明郵便で最終確認をして駄目なら訴訟という流れが費用を安く抑える定番です。

まとめとご案内

文頭のとおり然りとてネットの出会い系は全部無しにしましょうといった時代ではありませんし、今後は更に巧妙な手口が出てきそうで、小生はSNSも出会い系もやらないから安心ですが、とは言い切れませんね。返金手続きはご自身で可能であればそれが理想ですが、難しいようであればお手伝い致しますので無料相談からご利用ください。当事務所では詳しく状況を伺ったうえ、最近の判例や各社の対応状況をふまえ適切な対応をアドバイス致します。無料相談ご希望の方は以下の番号までお電話頂くか上記「無料相談はこちら」の中にあるメールフォームからお問い合わせ下さい。電話窓口: 03-5794-5106 (日祝除く午前10時から午後7時)

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