場所 埼玉県
事案 上海でのボッタクリ事件としては典型的なパターン。経緯としては以下。
(1)平成29年9月21日の午後23時ごろ、中国上海の滞在先ホテル喫煙所で喫煙していたところ、中国人女性より「マッサージ如何ですか?300元」と声を掛けられ無視するも、無理矢理手を引かれタクシーに乗せられる。
(2)5分~6分ほど走行し店に入店
(3)個室に入れられ女性とアルコールを含む飲食を開始。マッサージは行なわれず
(4)その後、飲食が終わるころになって突如屈強なチンピラ風男性スタッフ3名が室内に侵入、羽交い締めにされたうえ「お前はやってはいけないことをやった、売買春は犯罪であり、警察に通報する。嫌なら47000元支払え」とのこと。
(5)被害者(クライアント)が警察への通報を要求すると、羽交い絞めのまま今度を首を絞められ、失神。意識を取り戻したが再度同様に金銭の支払いを要求され、首を絞められ、失神直前で離すとう拷問を継続。
(6)被害者(クライアント)は意識が朦朧とする中で、死の恐怖を感じて所有するクレジットカード(この時既に奪われている)の暗証番号を伝える。その際、カードにセキュリティーが掛かっていて決済が出来なかったことから、「カード会社に電話してセキュリティーを解除しろ」と脅され、クレジットカード会社電話窓口オペレーターに電話にてセキュリティの解除を依頼。その後にカード決済される。尚、決済金額はその時点では不明であったが、後日に33000元であることが確認された。
(7)解放される。
(8)出口に待っていたタクシーに乗せられ、宿泊ホテル前でおろされる。
(9)ホテルに戻った直後、恐怖心から一切対応が出来ない状態となる。
(10)平成29年9月23日に帰国
(11)平成29年9月28日、クレジットカード会社の相談窓口に電話連絡。しかし現地犯罪者集団からの仕返しに恐怖を感じ、「33000元のクレジットカード利用に身に覚えがない」とだけ伝え調査を依頼、被害の事実をクレジットカード会社へ正確に伝えられず。
(12)被害者(クライアント)は帰国後も現地での暴行により首に激しい痛みが残っており、日本の病院で医師の診断書を取得のうえ自宅最寄り警察署に正式に被害届を提出。
対応 帰国後にまずに当事務所へご相談頂いた時点で、当方より「暴行を受けているのであれば、早急に病院で診断書を取得するように」と指示。(※診断書があると警察が被害届を正式受理してくれる可能性が上がる為)。それと同時進行で内容証明郵便にてクレジットカード会社に対して不当決済取消要求を行い、そして診断書取得後にクライアントの住所地を管轄する警察署の刑事課に被害届。同様事件で典型的な警察対応であるが、当初は被害届の受理を拒否されるも、同様事例における被害届受理の事例を示し、さらに暴行による怪我を証明する診断書も提示したうえ粘り強く被害届の受理を要求し、最終的に正式受理となった。その為、クレジットカード会社にも同事実を伝えたうえ、不当決済取消若しくは保険適用により被害金の保証を再度強く要求。
結果 最初の内容証明郵便発送の約1ヵ月後、カード会社及び保険会社が本件決済を不当決済とみとめ、被害金全額について保険適用するとの連絡を受ける。
クライアントからのメール(原文のまま)
梶山先生様
お世話になります
お陰様で全額保証していただける運びとなりお力添えありがとうございますた
本件は埼玉県久喜警察で恐喝として扱う模様です
大変お世話にになりました